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今ある機械は売るべき?残すべき?機械買取業者が見る判断ポイントとは

売るか残すか──その答えは「数字」と「現実」にある

「この機械を売ったら後悔しないだろうか?」「でも、置いておいてもほとんど使っていないし、場所ばかり取っている……」

もし、あなたが今、工場にある特定の機械の売却について、そんな堂々巡りの悩みを抱えている製造業の経営者であれば、この記事がきっと役に立つでしょう。

この**「売るか残すか」の判断は、感情や過去の思い入れに流されることなく、“数字”と“現場の現実”**を客観的に見つめることが鉄則です。誤った判断は、不必要な維持コストや機会損失を生み出し、会社の資金繰りや成長を阻害する可能性さえあります。

弊社は機械買取業を営んでおりますが、このような状況に悩む社長様をたくさん見てきました。

そこで今回は、経営判断に迷ったときに役立つ【実用的なチェックリスト】をご紹介します。

それぞれの項目を具体的に考えることで、あなたの工場にとって何が最も合理的で、会社の未来にとって最善の選択肢なのかが見えてくるはずです。


【チェック1】この半年で実際に使った実績はあるか?稼働実態を直視する

「いつか使うかも」「もしかしたら必要になるかもしれない」──こうした曖昧な期待は、経営判断を鈍らせる最大の要因です。まずは、対象の機械の**「実際の稼働実績」**を、この半年間という短いスパンで具体的に振り返ってみましょう。

  • 週に1度以上稼働している → ◎残す価値あり
    • 定期的に生産に貢献しており、現状の事業にとって不可欠な機械と判断できます。
  • 月に1~2回だけ稼働 → △見直し対象
    • 年に数回しか使われない機械は、維持コスト(固定資産税、償却費、スペース代)に見合う価値を生み出しているか疑問です。もし代替手段があるなら、売却も視野に入ります。
  • 半年以上電源を入れていない → ×売却候補
    • 明確な使用計画がないまま放置されている状態です。こうした機械は、資産価値が下がる一方であり、固定費の無駄遣いになっています。

【判断基準】 過去半年間で月に1回未満の稼働実績しかない機械は、売却を真剣に検討すべき「遊休資産」である可能性が高いです。


【チェック2】この機械が担っている工程は代替可能か?生産体制の柔軟性を測る

その機械が担っている加工や工程が、本当にその機械でなければできないものなのか、それとも他の方法で代替可能であるかを冷静に評価しましょう。

  • 他の設備や外注で代替可能 → 売却候補
    • 工場内の別の汎用機械で対応できる、あるいは専門の外注先に依頼することで生産が継続できるのであれば、その機械を維持する優先度は低くなります。「念のため残しておく」という考え方が、無駄な固定費や工場スペースの圧迫につながります。
  • その機械でしかできない、または代替が極めて困難な工程 → ◎残す価値あり
    • 特定の精密加工や、極めて特殊な材料の加工など、その機械が唯一無二の役割を担っている場合は、事業継続の観点から残しておくべきでしょう。

【判断基準】 もし、対象機械の役割を、既存の他の設備や信頼できる外注先で代替可能であるならば、その機械は売却の検討対象となります。


【チェック3】この機械の“市場価値”を把握しているか?見えない資産を見える化する

多くの経営者が「どうせ古いから売れないだろう」と思い込みがちですが、それは大きな間違いかもしれません。自身の機械の**「現在の市場価値」**を正確に把握しているかどうかが、適切な判断を下すための重要なカギとなります。

  • 査定価格を知っている → 判断材料になる
    • 無料査定を利用して、**「もし今売ったら、いくらになるのか」**という具体的な数字を把握していることは、残すことのメリット・デメリットと比較する上で非常に有効な材料となります。
  • 古すぎて売れないと思っている → 意外と価値があることも
    • 国内外の中古機械市場では、20年以上前の機械でも特定の需要があったり、部品取りとして価値があったりするケースは少なくありません。思い込みで機会損失を出さないようにしましょう。

【判断基準】 対象機械の現在の市場価値を知らない場合は、まず無料査定を依頼し、その「現金化能力」を把握することから始めるべきです。その価格を知ることで、「残す理由」が揺らぎ、売却の合理性が見えてくることも多々あります。


【チェック4】保守・修理にコストがかかりすぎていないか?維持費の負担を評価する

稼働率が低いにもかかわらず、維持のために多額のコストがかかっている機械はありませんか?これは「見えない赤字」となり、経営を圧迫します。

  • 年に何度も修理が必要
    • 故障の頻度が高い機械は、修理費用だけでなく、ダウンタイムによる生産機会損失も発生させます。
  • 部品が廃番で維持が困難、またはメーカーサポートが終了している
    • 古い機械の場合、必要な部品の入手が困難になったり、メーカーからの技術サポートが受けられなくなったりすることがあります。そうなると、故障時のリスクが格段に高まります。

【判断基準】 対象機械の年間修理費やメンテナンス費用が、その機械の年間稼働によって得られる利益を上回る、あるいはその機械の市場価値の10%を超えるようであれば、それは「今が売り時」のサインかもしれません。


【チェック5】機械を置いておくスペースが圧迫されていないか?隠れた機会費用を認識する

工場内のスペースは限られた経営資源です。使わない機械が場所を取っていることで、他の重要な活動が阻害されていませんか?

  • 他の新規設備が入れられない
    • 最新鋭の高効率設備を導入したくても、遊休機械が邪魔でスペースがない、という状況は、生産性向上を阻害する大きな要因です。
  • 在庫や資材置き場を圧迫している
    • 生産効率を高めるための適切なレイアウトが組めない、資材の保管スペースが足りない、といった問題も、使わない機械が引き起こしている可能性があります。これらは「見えないコスト」として経営を圧迫しています。

【判断基準】 遊休機械が原因で、工場内の動線が悪化している、新規設備の導入が滞っている、または在庫管理に支障が出ているならば、その機械は「場所代」という形で企業の利益を蝕んでいると判断し、売却を検討すべきです。


【チェック6】資金繰りの状況から逆算して、今お金に変える意味があるか?戦略的な現金化を考える

最後に、最も重要な「資金繰り」の観点から、その機械を現金化する意義を考えてみましょう。売却は、単なる資産処分ではなく、戦略的な資金調達手段となり得ます。

  • 新たな設備投資の自己資金にしたい
    • 使わない機械を売却して、最新鋭の機械導入資金の一部に充てることは、生産性向上への賢い投資です。
  • 一時的な運転資金の確保が必要
    • 急な資金ショートや、売上変動によるキャッシュフローの悪化に対応するため、遊休資産を現金化することは有効な手段です。
  • 赤字決算が予想される前に現金化したい
    • 固定資産を売却することで、一時的に利益を計上し、決算状況を改善できる場合もあります。

【判断基準】 もし、売却によって得られる現金が、事業の継続、成長投資、または資金繰り不安の解消という明確な目的に資するのであれば、「今、売る」ことが最適な経営判断となる可能性が高いです。


迷ったら「残す理由」と「売る理由」を書き出す

感情や過去の慣れに囚われず、上記で挙げた**「数字」「使い道」「スペース」「コスト」「資金繰り」の5つの観点から、「売るべきか残すべきか」を客観的に考えるために、以下のように理由を書き出す**ことをお勧めします。

【例】

残す理由売る理由
年に数回だが、特定の重要な精密工程で使う稼働率は半年で10%以下と極めて低い
この機械でしかできない加工があるメンテナンス費用が年間数十万円かかっている
技術伝承は難しいが、まだ現役の職人がいる工場のスペースを圧迫し、新しいライン導入の妨げになっている
売却すれば、新規のAI検査機の導入資金に充てられる
部品の供給が不安定で、いつ故障するかわからない
古いので資産価値が下がる一方である

このように書き出してみると、感情ではなく、どちらがより合理的で、会社の未来にとって有益な選択なのかが明確に見えてくるはずです。


まとめ:「判断に迷ったら、まずは“今の価値”を知る」

今ある機械を売るべきか、残すべきか。この判断は、会社の未来を左右する重要な経営決断です。迷った時には、以下の2つのステップを踏むことを強くお勧めします。

  1. 徹底的な現状把握:上記のチェックリストを活用し、対象機械の**「実際の稼働状況」「代替可能性」「維持コスト」「スペース圧迫度」「資金繰りへの影響」**を客観的に評価しましょう。
  2. 市場価値の把握:無料査定を利用して、**「もし今売却したらいくらになるのか」**という具体的な数字を知ってください。この客観的な「資産価値」が、あなたの判断を強力に後押ししてくれるはずです。

売却は、決して最終手段ではありません。それは、会社の資産を最適化し、資金繰りを改善し、次の成長戦略を打ち出すための戦略的な選択肢のひとつなのです。


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