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プレス機でブレーキが効かない原因と対策

弊社は商社のため、故障そのものに関する修理のご相談はお受けできませんが、 中古部品を探すことは可能ですので、お気軽にお問合せください。


ブレーキが効かないとはどんな状態か

プレス機でブレーキが効かない状態とは、スライドを停止させたい位置で止まらず、 停止距離が以前より明らかに長くなる、非常停止を押しても惰性で動いてしまう、 といった症状を指します。

最近では、安全装置が頻繁に作動して機械が止まることで 「作業が進まない」という形で気付くケースもありますが、 本質的には人身事故・労災につながる重大トラブルです。

特にメカプレスや順送プレスでは、 一瞬の停止遅れが重大事故につながるため、 ブレーキ不良は決して軽視できません。


プレス機ブレーキ不良の主な原因

機械的な原因

最も多いのがブレーキライニングの摩耗です。 長年の使用により摩擦材が減ると、 制動力が低下し、停止距離が伸びます。

また、クラッチ・ブレーキ機構そのものが劣化すると、 切り離しや制動のタイミングがずれ、 止まりきらない状態になります。

スプリングやリンク機構の不良、 油脂や粉塵の付着による摩擦低下も、 見落とされがちな原因です。

電気・制御的な原因

ソレノイドバルブの不良や応答遅れにより、 ブレーキがかかるまでに時間がかかるケースがあります。

また、制御信号の遅延や安全回路の異常によって、 「指令は出ているが実際の制動が追いつかない」 状態になることもあります。

使用環境・経年劣化の影響

高頻度で稼働しているプレス機ほど、 ブレーキ系の劣化は早く進みます。

長期使用機では、 性能が徐々に低下するため、 定期検査や労基署の点検で 指摘されやすいポイントでもあります。


ブレーキが効かない場合の修理費の目安

プレス機のブレーキ修理は、 安全基準対応が絡むため高額化しやすい傾向があります。

ブレーキ調整や軽整備で済む場合は、 20万円〜50万円程度が目安です。

ブレーキライニング交換になると、 50万円〜150万円程度かかるケースもあります。

さらに、クラッチ・ブレーキユニット全体の修理や交換では、 200万円以上になることも珍しくありません。

安全基準対応や再調整が必要になると、 想定以上に費用が膨らむ点には注意が必要です。


現場で確認できる初期チェックポイント

まず、以前と比べて停止距離が伸びていないかを確認します。 停止位置が安定しない場合は、 ブレーキ性能低下のサインです。

異音や焦げ臭いにおいがある場合は、 ライニング摩耗や過熱の可能性があります。

安全装置が頻繁に作動している場合も、 ブレーキ系の異常が疑われます。

これらの症状がある場合、 無理に稼働を続けない判断が重要です。


修理をおすすめしにくいケース

現行の安全基準を満たせない可能性がある場合や、 ブレーキ関連部品の供給がすでに終了している場合は、 修理後もリスクが残ります。

また、修理費が中古機の価値を超える場合、 費用対効果の面で慎重な判断が必要です。

一度直しても再発リスクが高い状態が続く場合は、 根本的な対策として更新を検討すべき段階と言えます。


修理か売却・買い替えかを判断する考え方

プレス機は、他の工作機械以上に 安全性を最優先すべき設備です。

実際、ブレーキ不良は売却相談が非常に多い代表的症状の一つです。 安全対策を重ねる中で、 更新を決断される企業は少なくありません。

設備更新によって、 安全性の向上だけでなく、 段取り性や生産性が改善するケースも多く見られます。


まとめ

プレス機でブレーキが効かない症状は、 重大な安全トラブルであり、 放置すべきではありません。

修理費が想定以上にかかりやすく、 再発リスクも考慮する必要があります。

状況次第では、 修理に固執せず、 売却・買い替えを選択することが 合理的な判断になる場合もあります。

トラブルをきっかけに『買い換え』へ踏み切るユーザーは非常に多いです。 もし買い替えをご検討される場合は、弊社買取センターまでお問合せください。

また弊社は商社のため、故障そのものに関する修理のご相談はお受けできませんが、 中古部品を探すことは可能ですので、お気軽にお問合せください。