
ロボドリル・ロボショット・ロボカットの売却を検討する方へ
ファナック(FANUC)は、ロボドリル(ROBODRILL)、ロボカット(ROBOCUT)、ロボショット(ROBOSHOT)を中心に、国内外で高い評価を受けているメーカーです。
新台価格も高額で、生産性の高さや保守のしやすさから導入される中小工場も多く、設備更新やライン再編のタイミングでは「売却するか、残すか」で迷われるケースがよくあります。
町工場を引き継いだ 2 代目社長の場合、
・先代が長年愛用してきた設備をどう扱うか
・自社の強みを活かすライン構成に再編するべきか
・キャッシュ確保やスペース創出を優先するべきか
こうした判断に悩む場面が自然と出てきます。
本記事では、中古機械屋の立場からファナック機の中古市場評価、高額になりやすい条件、売却の注意点、国内外の需要、売却の流れをまとめました。
こんなお悩みはありませんか?
- 高年式のロボドリル/ロボショットを安く手放すことにならないか心配…
- 中古市場の相場価格がわからず、どう判断するべきか分からない
- 設備更新のリズムに合わせて、所有機の価値を把握しておきたい
- 遊休化している設備を整理してキャッシュを確保したい
ファナックは国内での普及台数が多い一方、
売却価格はモデル・仕様・状態で大きく変わる複雑なジャンルです。
そのため、「正しい情報がほしい」という声をよくいただきます。
ファナックの中古市場での評価
国内市場での評価
国内では、ファナックの機械は非常に安定した中古需要があります。
特に以下の用途で人気が高く、ライン補完目的の買い手も多いのが特徴です。
- ロボドリル(小型高速マシニング):電子部品、金属加工、量産ラインの補機として強い
- ロボショット(電動射出成形機):精密樹脂成形・医療関連・電子部品
- ロボカット(ワイヤーカット):金型・精密加工
ファナックは「壊れにくい」「保全がしやすい」「操作に慣れた人材が多い」という理由から、
中古でも導入のハードルが低く、市場での回転が速いメーカーのひとつです。
海外市場での評価
海外でも、ファナックの機械は非常に強いブランド力を持っています。
特に成形業・量産加工業が発展している地域では、ロボドリルとロボショットの需要が高く、次の地域での動きが見られます。
- 東南アジア(タイ・ベトナム・マレーシア)
- インド・中東
- 中国・台湾
- 東欧の製造業地域
海外向けの特徴としては、
「最新機でなくても、動作が安定していれば十分売れる」という点です。
電装トラブルの少ないファナック機は、海外市場でも扱いやすい中古設備として評価されています。
ファナックが高額になりやすい条件
査定額を左右するのは、年式だけではありません。
以下のようなポイントが揃っていると、評価は上がりやすくなります。
1. 年式が比較的新しい(2010年以降)
ファナックはモデルチェンジの区切りが明確で、
新世代モデルは中古市場でも評価が落ちにくい傾向があります。
例:a-DiBシリーズのロボドリル、α-SiBシリーズのロボショットなど
2. 使用時間が少ない・稼働環境が良い
- 過酷な量産現場ではなく精密加工中心の使い方
- オイルミストや粉塵の少ない環境
- こまめなメンテナンス・点検がされてきた機械
ロボショットの場合、「どの樹脂を成形していたか」「24時間運転が続いていないか」なども重要な要素です。
3. 制御装置・ソフトのバージョンが新しい
ファナックは制御のアップデートも評価に大きく影響します。
古いバージョンだと国内外ともに再販しづらくなることがあります。
4. 付属品が揃っている
- チャック・ツールホルダ・ガイド
- 自動化周辺機器(ローダー・ストッカー)
- 取扱説明書・パラメータバックアップ
生産ラインにそのまま組み込める仕様であれば、買い手が見つかりやすくなります。

評価が落ちやすいケース
- 制御盤の故障・エラー履歴が多い
- モーターやサーボアンプの交換歴が多く、安定性に不安がある
- 特殊なライン専用機で汎用性が低い
- 工場奥に設置されており搬出が困難
- 治具・金型を専用化してしまっている
ファナックは丈夫ですが、電子部品の故障は査定に直結します。
また、特殊仕様が多いと「そのまま次の工場で使えるか」が難しくなり、市場が狭くなる傾向があります。
売却前にチェックしておくべき項目
- 機種名(例:ROBODRILL α-D21iB5 等)
- 製造番号(SN)
- 年式・稼働時間
- 制御装置のバージョン
- 使用していた加工・成形品目
- 修理・保守履歴
- 付属品・周辺機器
- 搬出経路(搬入口の寸法・クレーンの有無)
この情報があるだけで、机上査定の精度が劇的に上がります。
現地調査での確認項目も少なくなり、売却までの流れをスムーズに進められます。
下取りと中古買取の違い
下取りの特徴
- 設備更新と同時進行で話が進めやすい
- レイアウト立ち上げや周辺工事まで相談しやすい
- 下取り価格は市場相場より控えめになりやすい
中古買取の特徴
- 国内の需給や海外需要も反映した査定が期待できる
- 複数台まとめての売却も柔軟に対応しやすい
- 設備整理・工場整理と併せた相談がしやすい
目的に応じて、下取りと中古査定を併用して比較するのが最も合理的です。
ファナック売却の流れ
- お問い合わせ
型式・年式・写真・付属品などを共有いただきます。 - 机上査定
国内相場・海外需要の両面から査定レンジをご提示します。 - 現地確認
動作状況や搬出経路を確認し、正式査定へ進みます。 - 搬出作業
設備の大きさや工場レイアウトに合わせて最適な搬出方法を選定します。 - ご入金
搬出後にお振込みとなります(スケジュールは柔軟に調整可能)。
まとめ|ファナックの買取はご相談下さい
ファナック機は、国内外で高い信頼を得ている設備であり、
比較的高年式のモデルであれば中古市場でも十分な価値が残っています。
一方で、モデル差・仕様差・稼働履歴の違いで査定が大きく分かれるため、
「年式だけを見て判断する」のはおすすめできません。
・今売るべきか悩んでいる
・更新のタイミングをどう合わせればよいか迷っている
・中古市場と下取り、どちらが合理的なのか判断したい
そのような場合は、まず情報収集から始めることが最も安全です。
売却を急いでいない段階でも、状況に合わせてご相談いただければ、できる限り中立的な立場でお話しします。
設備戦略の判断材料として、お気軽にご活用ください。