原因特定・修理費の目安・対処法をわかりやすく解説
工作機械のトラブルは、突然発生します。
「主軸の異音」「Z軸のガタ」「ATCが動かない」「チャックが閉まらない」など、同じ症状でも原因は複数あり、修理で直るものから、部品供給が終了していて修理が難しいものまで様々です。
本ガイドは、症状から原因を特定しやすくすることを目的とした、総合的なトラブル診断ページです。
不安を解消しつつ、修理で直るケースと直りにくいケースを明確にしています。
弊社は商社のため、故障そのものに関する修理のご相談はお受けできませんが、 中古部品を探すことは可能ですので、お気軽にお問合せください。
症状別インデックス
主軸のトラブル
- 主軸の異音・振動
- 主軸温度の上昇
- 主軸回転が不安定
- 主軸が回らない/立ち上がらない
XYZ軸(送り軸)のトラブル
- Z軸が落ちる・勝手に下がる
- X/Y/Z軸のガタつき・バックラッシュ
- 軸移動時の異音・振動
- 位置決め精度が出ない
ATC(ツールチェンジャー)のトラブル
- ATCが動かない
- ツールチェンジでアラームが出る
- アームが途中で止まる/衝突
- マガジンの回転不良
油圧・エア圧のトラブル
- 油圧圧力低下・アラーム
- 油漏れ・シリンダ作動不良
- エア圧低下で動作が不安定
センサー系のトラブル
- 近接センサーの検出不良
- リミットスイッチの誤作動
- ツール呼び出しミス(位置検出異常)
チャック・コレット系のトラブル(NC旋盤)
- チャックが閉まらない/掴みが弱い
- チャック圧が上がらない
- 油圧ユニットの異常
- コレット交換後の精度不良
電気系・基盤系のトラブル
- サーボアンプエラー(401/414など)
- モーター異常・過負荷
- 基盤故障(FANUC、OSP等)
- 電源ユニットの不調
冷却・潤滑系のトラブル
- クーラント供給不良
- 油温上昇(スピンドルチラー異常)
- 給油ポンプが動かない
- 潤滑不足による摩耗
よくある症状ランキングTOP10
多くの工場で発生しやすいトラブルです。
- 主軸から異音がする
- Z軸が勝手に下がる
- ATCが途中で止まる
- チャックが閉まらない
- サーボアンプ414エラー
- 加工精度が出ない
- 主軸温度が異常に高い
- タレットが割り出さない
- レーザー出力が弱い
- 油圧圧力が上がらない
修理 vs 買い替え(売却)の判断早見表
症状が深刻化すると「修理するか、買い替えるか」の判断が必要になります。以下はその基準を簡潔にまとめた早見表です。
| ケース | 判断基準 | ポイント |
|---|---|---|
| 修理費 > 中古価値 | 主軸・ボールねじ・制御基板など高額修理 | 延命より売却した方が総コストが下がることが多い |
| 部品供給終了(EOL) | FANUC 0シリーズ・古いOSPなど | 修理不可 → 売却できる場合がある(部品取り需要) |
| 精度不良が再発する | 摩耗の蓄積・クラック・ガイド損傷 | 修理しても改善しないケースでは更新推奨 |
| 油圧・電気の複合的トラブル | 複数部品交換で費用が膨らむ | 古い機械ほどリスクが高い |
まとめ|症状から原因を絞り込み、最適な選択を
工作機械の故障は、症状が似ていても原因が違うことが多く、正しい判断には構造理解が不可欠です。
修理で直るケースもあれば、部品供給が終わっている・高額修理になるなど、別の選択肢が必要な場合も少なくありません。
機械の状態・修理費の目安・部品の入手性を総合的に見て、最適な対応を検討してください。
弊社は商社のため、故障そのものに関する修理のご相談はお受けできませんが、 中古部品を探すことは可能ですので、お気軽にお問合せください。
