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解体屋・重量屋のための、プラント解体作業から収益を上げる方法

知らないと損をする“売れる部位”の見極め方

プラント解体や工場設備撤去の現場で日々汗を流されている解体下請業者様、重量物運搬業者様にとって、「コストの削減」と「利益の最大化」は永遠の課題です。

特に元請様からのコストカット要求が厳しくなる中、従来の「解体・撤去=廃棄物処理」という構造から脱却し、いかに原価を回収し、利益を生み出すかが重要になっています。

多くの現場では、設備・機器は一括して鉄くずや産業廃棄物として処理されます。しかし、国内のプラント解体市場は年間約3万〜4万件と言われる中で、設備解体実務においては全体の約10%から20%に、まだ市場価値を持つ「リユース可能な機器や部品」が含まれているのが実態です。

にもかかわらず、リユース活用率は10%未満に留まっているのが現状です。

この「もったいない損失」は、単なる廃棄物コストの増加に留まらず、本来得られたはずの利益の機会損失を意味します。

本記事では、解体工事の収支構造を改善するために、「廃棄作業」ではなく「価値回収工程」として現場を見つめ直すための具体的な視点と、お金に換えられる設備の判断基準を深掘りします。

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なぜ「もったいない損失」が起きるのか

解体下請業者様や重量物運搬業者様からは、次のような悩みをよく伺います。

  • 売れるものの判断基準の不明確さ: 「これって売れないか?」と思うが、鉄スクラップ業者とリユース業者で基準が違い、具体的な分別・判断が困難。
  • 手間を敬遠する心理: リユース品の分別や持ち出しは手間が増えるため、結局スケジュール優先で全てスクラップ・廃棄に回してしまう。
  • 収支改善の袋小路: 解体費用が高騰する中、少しでも原価回収したいが、具体的な回収ルートやノウハウがない。
  • 元請からの要求: コストカットを要求されても、廃棄費用を下げる以外の打開策が見つからない。

この「もったいない損失」は、ひとえに「スクラップとリユースの違い」が曖昧なまま、解体スケジュールが進行してしまうことに起因します。

スクラップとリユースの決定的な違い

項目スクラップ(鉄くず/非鉄金属)リユース(中古機器)
評価対象機器の材質(鉄、銅、アルミなどの重量)機器の機能市場需要(メーカー、型式、年式)
価格決定資源価格(相場)に基づくキログラム単価市場流通価格に基づく個別査定価格
回収価値低いが安定。解体費用の相殺が主。高い可能性がある。解体費用の10〜30%を回収できる例も。
処理後の行方溶解され、新たな資源となる整備され、他の工場や海外で再稼働する

スクラップは重さが価値ですが、リユースは「そのまま動くこと」「特定のニーズを満たすこと」が価値です。トランス、インバータ、制御機器などを鉄くずにせず適切にリユースルートに乗せることで、解体工事全体の収支は劇的に改善する可能性があります。統計的にも、解体費用の10%〜30%を回収できた事例は少なくありません。


現場で「お金に換えやすい部位」を見極める5つの視点

すべての設備をリユース査定にかけるのは非効率です。解体下請・重量物業者様が最も効率よく「価値回収」に繋げられる部位を、種類別に深掘りします。

1. 電源・電気設備は「宝の山」の核心

解体現場で最も「もったいない」扱いをされがちなのが、電源・電気設備です。これらは、部品単位での流通性、海外での根強い需要、そして銅などの非鉄金属の含有量が高いため、鉄くずにする前に必ずリユース査定にかけるべき筆頭です。

  • キュービクル(高圧受電設備): ユニット全体としての価値と、内部のトランス・断路器・ブレーカーなどの個別部品の価値を複合的に査定できます。
  • 変圧器(トランス): 銘板が残っており、オイル漏れがないものは高価買取の可能性が高いです。銅線の重量によるスクラップ価格よりも、リユース価格が遥かに上回ることが多々あります。
  • インバータ・サーボアンプ: 三菱、富士電機、安川電機などの主要メーカー製で、大型・高容量のもの(特に200V系、400V系)は、年式が古くても海外を含めた需要が残ります。

2. 制御盤・計装設備は「外観ではなく中身」

外観が錆びていたり、ホコリを被っていたりする古い制御盤も、「中身の機能部品」には市場価値が残っています。

  • PLC(シーケンサー)/タッチパネル: 特に三菱電機(MELSEC)、オムロン、キーエンスなどの主要メーカー製品は、生産終了品でも保守部品として高い需要があります。
  • サーボドライブ/電源ユニット: 産業機器の心臓部であり、動作確認が取れなくても、型式によっては高値で取引されます。

制御盤は、「盤ごと」鉄くずにせず、中身のユニットを「銘板を読み取れる状態」で抜き出す手間をかけるだけで、回収額が大きく変わります。

3. 破砕・粉砕・選別設備は「駆動部分」をチェック

大型の処理設備本体はスクラップになる場合が多いですが、その「駆動・動力部分」に価値が凝縮しています。

  • ギアボックス・減速機: 主要メーカーの大型なものは、単体でリユース価値が高いです。
  • 主軸モーター・振動モーター: 鉄くずとしての重さだけでなく、モーターとしての再利用価値を加味して査定できます。

本体を重機で押しつぶす前に、これらの駆動部分を「丁寧に取り外す」ことが、価値回収の鍵となります。

4. 熱設備・炉系は「付帯設備」と「素材」を分別

熱処理炉、乾燥炉、ボイラーなどの大型設備自体は廃棄物になりがちですが、これらを動かすための付帯設備を個別に見ます。

  • バーナー部、制御ユニット、真空ポンプ: これらはメーカー部品としての価値が残る場合があります。
  • 配管・タンク類: 鉄以外のステンレス(SUS)や銅が使われている場合は、鉄とは別系統で高額査定が可能です。材質ごとの分別徹底が、廃棄費用削減と現金化に直結します。

5. その他の高価値な汎用部品

上記以外にも、解体現場でよく見落とされる高価値な部品があります。

  • コンプレッサー(大型): 状態やメーカーによっては高額買取。
  • 油圧ポンプ/シリンダー: 大型重機やプレス機に使われていたものは需要あり。
  • 大型バルブ・フランジ: ステンレス製や特殊合金製(例:チタン、ハステロイなど)のものは、材質スクラップ価格以上の価値を持つことがあります。

リユース業者を活用するために

解体業者様がリユース視点を導入し、収支を改善するための具体的な行動指針をご提案します。

ステップ1:「壊す前に止めてみる」

解体作業の初期段階で、電源系、制御系、駆動系、そして非鉄金属系の設備・部品に対し、「鉄くずにしちゃうのはもったいないかも?」という意識を持つことが第一歩です。銘板が残っている状態で写真に収めるなど、査定可能な状態を保つことが重要です。

ステップ2:「分別基準を明確にする」

現場での指示系統を整理し、「このメーカー、この品番はリユース査定へ」「それ以外はスクラップへ」というシンプルな基準を作ります。全てを完璧に分別する必要はありません。

【価値回収の最優先項目】

  1. キュービクル、トランス、高容量インバータ
  2. 三菱、オムロン、安川、キーエンス製のPLC・サーボアンプ
  3. SUS製の大型タンク・バルブ・配管

ステップ3:「廃棄と売却の収支を比較する」

従来のスクラップ業者への一括処分と、リユース業者による買取の収支を比較します。

  • 廃棄の場合: 廃棄費用(マイナス)+スクラップ価格(微増)
  • リユースの場合: 買取金額(プラス)− 分別・撤去の手間(わずかなマイナス)

多くの場合、リユース品として売却することで、解体コストが削減され、現金化によって利益が上乗せされるという二重のメリットが得られます。

ステップ4:「専門のリユース業者に一括査定を依頼する」

リユース業者を複数探す手間や、個別の査定に時間を取られる手間は、現場の効率を大きく低下させます。

弊社のようなプラント設備に特化した買取サービスをご活用いただくことで、電源、制御、駆動といった複数のカテゴリーの設備を一括で査定し、適正なリユース価格をご提示できます。現場から離れた場所にある弊社倉庫への運搬を含め、煩雑な手続きをサポートいたします。


もったいないかも?と感じたら

この記事は、解体下請・重量物業者様が直面するコストと収益の課題に対し、新しい視点を提供することを目的としています。プラント解体はもはや「廃棄作業」ではなく、「価値を再発見し、回収する高度なプロセス」です。

現場で少しでも「もったいないかも?」と感じる設備がありましたら、どうか重機で潰してしまう前に、一度立ち止まってください。型式や銘板が確認できる写真1〜2枚を弊社にご送付いただくだけで、それが廃棄物なのか、それとも現金化できる価値ある資産なのかを速やかに判断いたします。

解体コストの削減、施主様への貢献、そして何より貴社の収益性向上のために、弊社の設備買取サービスを判断材料の一つとしてご活用ください。

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