ダイシングソー/レーザソー/グラインダ・ポリッシャの中古価値を専門家が解説
「装置更新で不要になった」
「工場縮小・ライン再編で余っている」
「もう使っていないが、捨てるのは惜しい気がする」
──そんな理由で 半導体製造装置の処分 を検討し始めたとき、多くの方が最初に悩むのが、
- これは 売れる装置 なのか
- 二束三文 なのか
- 撤去費用と相殺でゼロ になるのか
- それとも 処分費用がかかる のか
という点です。
特に DISCO(ディスコ) の装置をお持ちの場合、
「有名メーカーだから高く売れるのでは?」
と期待される方も少なくありません。
ただし、中古市場での評価は“メーカー名”だけでは決まりません。
実際には シリーズ・世代・用途(量産向けか/研究向けか) によって、評価は大きく分かれます。
この記事では、
ディスコ製装置の買取査定の中でも特に相談の多い3カテゴリ
- ダイシングソー
- レーザソー
- グラインダ/ポリッシャ
について、
「どの辺が売れやすく、どの辺が売れにくいのか」
を 中古半導体装置のリユース専門家の視点 で解説します。
① ダイシングソー(Dicing Saw)
― もっとも台数が多く、評価差が出やすい装置 ―
ダイシングソーとは?
ウェーハをチップ単位に切断する、半導体後工程の中核装置です。
ディスコといえば ダイシングソーの世界的メーカー として知られています。
ただし中古市場では、すべてのダイシングソーが売れるわけではありません。
売れやすいダイシングソーの特徴
以下に当てはまるほど、「売却できる可能性が高い」 傾向があります。
- 自動化世代(フルオート)
- 量産ライン向け
- 比較的新しい世代
- 大口径ウェーハ対応
- OSAT・量産工場でそのまま使える仕様
いわゆる
「量産向け世代のダイシングソー」
は、中古でも国内外に買い手が存在します。
売れにくいダイシングソーの特徴
一方、次のような装置は注意が必要です。
- マニュアル操作主体
- 研究・試作向け
- 古い世代(1990年代など)
- 自動アライメント・自動搬送なし
これらは
「切れる装置」であっても、
現代の量産工程には合わない ため、
- 買い手が限定される
- 価格が伸びない
- 在庫リスクが高い
という評価になりやすいのが実情です。
この場合、
- 無償引取
- 撤去費用との相殺
- 仲介(買い手が決まっている場合のみ)
といった選択肢になるケースも少なくありません。
② レーザソー(Laser Saw)
― 台数は少ないが、評価が割れにくい装置 ―
レーザソーとは?
ブレードで切断する従来のダイシングソーとは異なり、
レーザーでウェーハを分割する装置 です。
- チッピング低減
- 薄ウェーハ対応
- 先端材料向け
といった用途で使われます。
レーザソーの中古評価の特徴
レーザソーは、
- 台数が少ない
- 用途が明確
- 導入企業が限定される
という理由から、
「売れる/売れない」が比較的はっきり分かれます。
売れやすいケース
- 先端材料・特定用途で現役稼働
- 年式が比較的新しい
- 構成・付属品が揃っている
売れにくいケース
- 用途がニッチすぎる
- 古い世代でレーザー仕様が現行工程と合わない
- 周辺設備の老朽化が激しい
ダイシングソーより台数は少ないものの、
条件が合えば評価が出やすい装置 と言えます。

③ グラインダ/ポリッシャ
― “地味だが評価が安定しやすい”装置 ―
グラインダ/ポリッシャとは?
- グラインダ:ウェーハを薄く削る
- ポリッシャ:表面を仕上げる
いずれも 後工程で欠かせない装置 です。
中古市場での評価ポイント
グラインダ/ポリッシャは、
- 工程必須
- 用途が広い
- 世代差がダイシングほど極端でない
という特徴があり、
比較的「売却の相談が成立しやすい装置」 に分類されます。
評価されやすい条件
- 稼働実績があり、状態が把握できる
- 消耗品・構成が確認できる
- 量産・試作どちらでも使える仕様
ダイシングソーほど極端な当たり外れはなく、
「話を聞いてみる価値がある装置」 と言えます。
「売れるかどうか」以前に大切な視点
多くの方が誤解しがちですが、
中古市場では
有名メーカー = 高く売れる
ではありません。
実際に重要なのは、
- どの工程向けか
- 量産か/研究か
- 今の半導体製造に合っているか
という “時代との適合性” です。
そのため、
- 売れる
- ゼロ(撤去相殺)
- 費用がかかる
のどれになるかは、
型番・世代・構成を見ないと判断できません。
まとめ|ディスコ装置の処分で失敗しないために
- ダイシングソー:世代差が最も大きい
- レーザソー:条件が合えば評価されやすい
- グラインダ/ポリッシャ:比較的安定
もし、
- 複数台ある
- 古い装置と新しい装置が混在している
- 売れるものと売れないものを切り分けたい
という状況であれば、
まとめて一度、専門家に見せる のが最も安全です。
「売れない前提」で処分を進めてしまうと、本来価値のある装置まで一緒に処分してしまう ケースも珍しくありませんのでご注意下さい。
もしあなたが、半導体製造装置の買取について少しでも興味が湧きましたら、弊社まで気軽にご相談下さい。



