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東京エレクトロン装置の撤去費用はいくら?売却と相殺できるケース/費用が出るケース

半導体製造装置を整理したいが、撤去費用が読めない」
「売れるとしても、結局は撤去費用と相殺でゼロでは?」
東京エレクトロンの装置を保有している企業の設備担当者・管理部門の方が、売却検討でつまずきやすいポイントです。

結論から言うと、撤去費用は“装置の価格”だけでは決まりません
現場条件・配管配線・薬液や排気・搬出動線など、複数の要因で大きく変わります。

この記事では、リユース初心者でも判断しやすいように、撤去費用の内訳と、売却と相殺できるケース/費用が出るケースの分かれ目を、実務目線で整理します。


まず押さえる:撤去費用は「工事費+安全管理+復旧」でできている

撤去費用というと「クレーンで吊ってトラックに載せるだけ」と思われがちですが、半導体工場ではそれだけでは終わりません。
一般に撤去費用は、次の3層で構成されます。

  • ① 工事費(分離・解体・搬出)
  • ② 安全管理・保全対応(リスク対応・許可・立会い)
  • ③ 現状復旧(床・壁・配管・電源・クリーン対応)

装置そのものの重量やサイズよりも、周辺インフラの複雑さで費用が跳ねることが多いのが特徴です。


撤去費用の内訳:どこでお金が増えるのか

1) 分離作業(配管・配線・ユーティリティ)

真っ先に差が出るのがここです。
電源を落とすだけで終わる装置もあれば、ガス・真空・排気・冷却水など多系統の分離が必要な装置もあります。

分離の範囲が大きいほど、費用だけでなく工期も伸びます。
結果として、工場側の「停止時間」や「立会い工数」も増えやすくなります。

2) 搬出(動線・床荷重・養生・クレーン)

同じ装置でも、搬出動線で難易度が変わります。
よくある要因は次の通りです。

  • 搬出経路が狭い(通路幅、扉、高さ制限)
  • 床荷重の制約がある(床補強や荷重分散が必要)
  • クリーンエリアの養生が厳しい(清掃・パーティクル管理)
  • 天井クレーンの使用可否、夜間作業の指定

「装置自体は売れる」のに、搬出が難しくて相殺どころではなくなるケースは実際にあります。
逆に言えば、搬出が素直な現場は相殺しやすいということです。

3) 特殊要件(薬液・排気・汚染リスク)

半導体装置の撤去で、費用を一気に押し上げやすいのが薬液・排気・汚染リスクです。
「安全に分離できる状態なのか」「残留物の処理が必要なのか」で対応が変わります。

ここは、工場のルールや運用によっても変動します。
設備担当者側で判断しづらい領域なので、“現状”を整理して共有することが重要です。

4) 現状復旧(床・架台・配管端末・クリーン対応)

売却の意思決定を難しくするのが、実はここです。
撤去後に空いた区画をどう使うかによって、復旧範囲が変わります。

  • 床の穴・アンカーの処理
  • 配管端末の処理(キャップ、撤去、再配置)
  • 電源・盤の処置
  • クリーン度維持のための清掃・仕上げ

「装置撤去」ではなく「区画の復旧」まで含めると、費用感が一段変わることがあります。


相殺できるケース:撤去費用が“読める”現場は強い

売却額と撤去費用を相殺できる(あるいは売却額が上回る)ケースには共通点があります。
代表的には次のような条件です。

ケースA:停止理由が“故障”ではなく“再編・更新”

ライン再編や設備更新で余剰になった装置は、状態が比較的よい場合が多く、評価が落ちにくい傾向があります。
「止めた理由」を説明できるだけで、相手側の見方が変わります。

ケースB:搬出動線が素直(大型工事にならない)

搬出が難しくない現場は、撤去費用の予測が立てやすく、相殺の見通しが立ちます。
これは装置の価値以前に、案件として成立しやすいという意味です。

ケースC:欠品が少なく、情報がそろっている

装置名・シリーズ・おおよその年式・稼働状況・付属品の有無。
この情報がそろうほど、見積がブレにくく、相殺の可能性も読みやすくなります。

ケースD:複数台をまとめて整理できる

複数台の撤去が同時にできると、段取りが一体化しやすく、搬出や立会いの効率が上がります。
その結果、撤去費用が相対的に下がり、相殺が成立しやすくなります。


費用が出やすいケース:相殺どころか“撤去が主役”になる

一方で、装置が売れる可能性があっても、撤去費用が先に立つ(費用が出やすい)ケースもあります。
代表的な分かれ目は次の通りです。

ケース1:搬出動線が厳しい(大掛かりな移動が必要)

撤去対象の装置を出すために、周辺装置を一時移設しなければならない。
夜間作業や特殊養生が必須。
こうした条件が重なると、撤去費用は急増しやすくなります。

ケース2:配管・排気・薬液系の分離が複雑

「どこまで分離するのか」「残留物の扱い」「安全管理の要件」。
この領域は現場ごとのルールが強く、想定外が出やすいポイントです。
結果として、見積が保守的になり、相殺が難しくなることがあります。

ケース3:長期保管で状態が不明、または欠品が多い

長期間止めている装置は、稼働可否の確認コストが増えます。
欠品が多いと、売却額が下がるだけでなく、搬出・梱包の手間も増えがちです。

ケース4:撤去後の復旧要件が重い

撤去後に同等のクリーン環境を維持する必要があり、床・配管・電源の処理が指定されている。
この場合、売却とは別に復旧工事が必要になり、相殺の難易度が上がります。


「撤去費用が読めない」時に、社内で先に整理しておくべきこと

撤去費用は、情報が少ないほど不利になります。
とはいえ、最初から完璧にそろえる必要はありません。
まずは次の最低限を整理するだけで、費用の見通しは一段立ちやすくなります。

  • 装置名/シリーズ名(分かる範囲で)
  • 導入時期(だいたいでOK)
  • 現在の稼働状況と停止理由
  • 設置場所(クリーン内/外、階層、搬出口までの距離感)
  • 搬出の制約(夜間指定、通路制限、クレーン可否など)
  • 撤去後に必要な復旧のイメージ(未定でもOK)

ここまで整理できれば、「相殺できる可能性があるのか」「費用が出そうなのか」を、かなり現実的に判断できます。


撤去費用=装置の大きさで決まるではない

もちろん重量やサイズも要因ですが、半導体工場では、周辺インフラの分離・動線・ルールの比重が大きくなります。

つまり、同じ装置でも、
現場条件によって“相殺できる案件”にも“費用が出る案件”にもなり得る、ということです。

だからこそ、自己判断で「どうせゼロだろう」「費用が出るに決まっている」と決めてしまうと、損をする可能性があります。


撤去費用の不安がありませんか?

撤去費用が不安なとき、最初にやるべきことは「覚悟を決める」ことではありません。
判断材料をそろえて、相殺の可能性を現実的に確認することです。

特に、複数台を保有している場合は、
「相殺できる装置」と「費用が出やすい装置」
が混在することも珍しくありません。

「今すぐ売るつもりはないが、撤去費用の見通しだけは付けたい」
その段階で相談することで、社内判断は一気に進みやすくなります。


東京エレクトロンの買取は弊社にご相談ください。

もし次のような状況なら、まずは情報整理の段階からでも問題ありません。

  • 撤去費用がどのくらいか分からず判断できない
  • 売却と相殺できる可能性があるのか知りたい
  • 複数台あるが、どれから整理すべきか迷っている
  • 型番や年式が一部不明で、相談してよいか不安

ご相談時は、分かる範囲で装置名/導入時期/停止理由/設置場所の状況だけでも共有いただければ、判断が進みます。

現実的な選択肢を整理するための相談として、お気軽にご連絡ください。

半導体製造装置の買取についてのお問合せは下記からどうぞ。

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