お持ちのNC旋盤、マシニングセンタを売却しようとお考えですか?
それとも汎用フライス、旋盤、研削盤、放電加工機、シャーリング、ベンディングマシンを売ろうと思っていますか?
乗らなくなった車を売る、住まなくなった家を売る、という経験をされた方は多いと思いますが、工場の機械を売るという経験をされた方はあまりいないかと思います。
そもそも、
機械をどこで売ったらいいの?
どうやって売ったらいいの?
という基本的なところからご存知ない方が殆どかと思います。
取引先に買ってもらうとか、知人に譲るとか色々な方法があるかと思いますが、結論からいえば一番のお薦めは、「買取業者に売る」という方法です。
これが、手元に残るお金が一番大きく、手間も一番少ない
そこで、基本的な疑問からお答えしていこうと思います。
◆工作機械はどこで売る?
工場を閉鎖するとき、事業を廃業するとき、大きな工作機械をどう片付けるか、というのは大きな課題ですよね。
すぐに思いつくのは、スクラップですが、まだ使える機械を潰してしまうのはあまりにも勿体ないです。
次に思いつくのは、取引先や知り合いに買ってもらうという方法です。
取引先が、お金を出して買いたいと思ってくれればラッキーですが、価格をいくらにするかという問題があります。
購入金額の、四分の一でも出してくれれば喜んで売ってもいいのでしょうか、相手もできるだけ安く買いたいと考えるものです。
また仮に高く売れたとしても、搬出、輸送が大変です。もちろん何トンもある機械を自分達で運ぶことはできませんから業者を使うことになります。
ヤマト運輸や佐川急便では運べませんから、Googleで「重量物輸送」と検索すると、該当の会社がすぐに見つかります。
電話で事情を説明し、見積を依頼するわけですが、ここでビックリされる方がいます。
トラック、作業員代、搬出費、交通費、重機費、解体費などを考慮すると、あっという間に数十万とかかってしまうからです。
搬出が困難な場所に設置していたり、そもそも工場を解体しないと出せないとか、障害物の撤去に時間がかかるとなると、100万円以上かかってしまう場合もあります。
せっかく数百万円で売れたのに、半分近くも搬出・輸送費で持っていかれてしまった、というケースもあります。
また知人に売った場合に困るのが、譲渡したあとにすぐに壊れてしまったという場合です。
何十年もの間、一度も壊れたことがない機械だったのに、譲った途端に壊れてしまったと聞いたら、相手に落ち度があるのではないかと思うのが普通です。
相手としては、故障していたものを高く売りつけられたという風に思うかもしれませんから、どうしても金銭で解決することになったりします。
金銭的な損失だけではなく、これまで築いてきた良好な関係にキズを付けてしまう可能性だってあります。
だから、知人や取引先に売る、譲るというのは、リスクもあるものなのですね。