コンテンツへスキップ
ホーム » 中古機械買取ブログ » 地域別買取事例 » 関東の買取事例 » 神奈川県の買取事例 » 神奈川県 立旋盤 オーエム OMEGA70を導入し失敗したケース【買取事例】

神奈川県 立旋盤 オーエム OMEGA70を導入し失敗したケース【買取事例】

月に数回しか動かない立旋盤をどうする

「オーエム OMEGA70を導入したものの、最近ほとんど動いていない」

「大型設備の維持費だけが残り、今後どうするべきか悩んでいる」

そんな状況はありませんか。

設備投資は導入時よりも、その後の環境変化への対応のほうが難しい場合があります。

特に近年はEV、半導体、航空機、防衛など成長分野への投資が活発化する一方で、市場環境の変化によって当初想定していた事業計画が大きく変わるケースも少なくありません。

今回は、神奈川県の機械加工会社がオーエム OMEGA70を導入したものの、EV向け案件の縮小によって設備活用が難しくなり、最終的に設備整理を決断した事例をご紹介します。


こういうEV案件がらみのご相談、正直この2〜3年で一気に増えました。導入した時点では全然無理な計画じゃなかったんですよ、A社さんみたいに。ただ「5年は続く」って言われてた話が2年でひっくり返るのも、今の自動車業界だとよくある話でして。個人的には、稼働率が落ちてきたなって感じた段階で、売る売らないは別として一回査定だけ取っておくのをオススメしてます。判断を先延ばしにしてる間も維持費だけは減らないので。


買取のご相談は下記のリンクからお願いします。神奈川県の横浜市、川崎市、相模原市、藤沢市など、どちらの地域でも買取させていただきます。


なぜオーエム OMEGA70を導入し失敗したのか?

【注記】本記事の事例は、お客様の守秘義務保護のため、複数事例をもとに構成・脚色しています。実際の企業名・人物名・設備構成とは異なりますが、製造業で実際に起こり得る意思決定プロセスを再現しています。

神奈川県内にある機械加工会社A社。

従業員数は48名。

主な取引先は自動車部品メーカーや産業機械メーカーでした。

2020年代前半、EV市場の急拡大が話題となり、多くの部品メーカーが設備投資を進めていました。

A社にも転機が訪れます。

既存取引先から大型モーターケース加工の打診を受けたのです。

案件規模は大きく、担当者からはこう説明されました。

「今後5年は継続する予定です」

「EVシフトは加速するので生産量も増えると思います」

A社にとっては魅力的な案件でした。

大型ワークの加工能力を強化できれば、自動車分野以外への展開も期待できる。

社長はそう考えました。

そこで導入を決めたのがオーエム OMEGA70でした。

さらに検査工程の効率化と品質保証体制強化のため、三次元測定機も同時導入。

設備投資総額は約1億8,000万円。

銀行融資も活用しながらの大型投資でした。

社内では慎重論もありました。

しかし当時は受注計画も明確で、設備稼働率も高水準が見込まれていたため、投資判断そのものに大きな反対意見はありませんでした。


期待と現実のギャップ

導入当初は計画通りに進みました。

OMEGA70は高い稼働率を維持。

大型モーターケース加工が主力業務となります。

大型ワークを安定して加工できるため、生産能力は大幅に向上しました。

三次元測定機との組み合わせによって検査時間も短縮。

品質面でも高い評価を受けました。

社長は設備投資が成功したと感じていました。

ところが状況はわずか2年で変化します。

EV市場の成長予測が見直され始めたのです。

完成車メーカー各社は生産計画を修正。

設備投資を抑制し始めます。

A社の主要顧客も例外ではありませんでした。

さらに追い打ちとなったのが海外移管です。

コスト競争力を理由に、モーターケース案件の一部が海外工場へ移されることになりました。

当初の生産計画は大きく縮小。

受注量は急激に減少しました。

ピーク時には月間稼働率80%以上だったOMEGA70も、気が付けば月に数回しか動かない状態になっていたのです。


売却判断を難しくした理由

減価償却がまだ残っていた

導入から2年しか経過していません。

帳簿上の残存価値も大きく残っていました。

売却すれば会計上の損失が発生する可能性もあります。

経理担当者は慎重でした。

「もう少し様子を見てもいいのではないか」

そんな意見も出ていました。


銀行への説明が必要だった

設備投資時に融資を受けています。

そのため設備売却は金融機関への説明も必要になります。

銀行側からすれば、当初計画と異なる状況です。

社長は設備を売却することで評価が悪化するのではないかという不安も抱えていました。


他案件への転用を諦めきれなかった

大型立旋盤を活用できる案件を探しました。

営業活動も強化しました。

しかし現実は簡単ではありません。

大型設備を必要とする案件は限られています。

仮に案件が見つかっても量産継続性が不透明でした。

一時的な受注だけでは設備維持費を回収できません。


維持費が想像以上に重かった

設備は止めていても費用が発生します。

電気代。

保守契約費。

定期点検費。

工場スペース。

さらに大型設備特有の基礎設備維持も必要です。

「使わない設備なのに毎月お金が出ていく」

現場責任者からも不満の声が出始めました。

維持費内訳(表)

費用項目内容
電気代稼働ゼロでも待機電力・空調等が発生
保守契約費メーカー保守契約は稼働有無に関わらず固定
定期点検費法定点検・自主点検の実施費用
工場スペース大型設備占有分の実質的な機会損失
基礎設備維持大型機特有の基礎・アンカーボルト等の維持管理

人材配置の問題も発生した

大型設備を扱える人材は限られています。

しかし仕事がない状態では技能維持も難しくなります。

若手育成も進みません。

一方で他工程では人手不足が発生していました。

設備を残すことで人材活用まで非効率になり始めていたのです。


設備を保有し続けるべきか。

整理するべきか。

判断材料として重要なのは感覚ではなく現状把握です。

帳簿価額だけでなく、市場での評価額を把握することで選択肢が見えやすくなります。

設備の現在価値を確認したい場合はこちら。


なぜ今、見直しを決断したのか

最終的なきっかけは工場スペースでした。

A社では産業機械向け部品の新規案件が増え始めていました。

しかし加工設備を追加したくても設置スペースがありません。

工場内で最も大きな面積を占有していたのがOMEGA70でした。

社長は考えます。

「将来戻るかもしれない案件を待つのか」

「今ある事業機会を優先するのか」

社内会議では意見が分かれました。

営業部門は再受注の可能性を主張。

現場管理者は設備整理を主張。

経理担当は資金効率改善を重視しました。

数か月にわたる検討の末、社長は結論を出します。

戻るか分からない案件を待つのではなく、将来性のある事業へ資源を振り向ける。

そのためOMEGA70と三次元測定機の整理を進めることを決断しました。

決して失敗を認めたかったわけではありません。

環境変化に合わせて経営判断を修正したのです。


この事例から学べること

今回の事例で特徴的なのは、設備投資そのものが間違いだったわけではない点です。

導入当時の情報だけを見れば合理的な判断でした。

実際に受注も存在していました。

問題は市場環境が変わったことです。

製造業ではよくある話です。

EV。

半導体。

航空機。

再生可能エネルギー。

どの分野でも将来予測は変化します。

だからこそ重要なのは、

設備を持ち続ける理由を定期的に見直すことです。

稼働率はどうか。

利益率はどうか。

維持費はどうか。

減価償却はどうか。

工場スペースは有効活用できているか。

人材配置は最適か。

これらを定期的に確認しなければ、設備が資産から負債へ変わることもあります。

A社が評価されたのは、環境変化を認めて方向転換したことでした。

設備導入時の判断よりも、その後の修正能力のほうが経営では重要な場合があります。


まとめ

オーエム OMEGA70を導入したA社は、EV向け大型モーターケース案件の拡大を見据えて大型投資を行いました。

しかし市場環境の変化と海外移管によって受注は急減。

設備は遊休化しました。

悩んだ末にA社が選んだのは、過去の判断に固執することではなく、将来の事業機会を優先することでした。

設備整理の是非よりも大切なのは、判断を先送りしないことです。

使う予定があると思い続けるだけでは状況は変わりません。

設備の現状価値、維持コスト、今後の活用可能性を整理したうえで、自社にとって最適な選択肢を検討することが重要です。


現在ほとんど稼働していない設備がある場合でも、すぐに売却を決める必要はありません。

まずは資産価値を把握し、維持した場合と整理した場合の選択肢を比較することが大切です。

設備の市場評価額を知ることで、更新投資や工場レイアウト変更、新規事業への投資など経営判断の幅が広がります。

将来の選択肢を整理するための情報収集として、設備価値の確認から始めてみてはいかがでしょうか。


こういうケースで一番もったいないのは「まだワンチャン戻ってくるかも」で判断を先送りにしちゃうパターンなんですよね。A社さんは工場スペースって具体的な理由があったから決断できましたけど、そういうきっかけがないと本当にズルズルいっちゃう会社さん、結構見てきました。減価償却が残ってる状態での売却損も、実は利益が出てる期にぶつけると節税につながったりするので、そのへんも含めて一回相談していただくと、また違う見え方ができたりしますよ。


買取のご相談は下記のリンクからお願いします。神奈川県の横浜市、川崎市、相模原市、藤沢市など、どちらの地域でも買取させていただきます。


編集長プロフィール

アスメディア 河野(設備活用コンサルタント)

2011年からリユース業界に携わり、現在は五軸マシニングセンタなどの工作機械の買取査定・売却相談を担当。技術的な知見以上に、「売却タイミング」や「手取りを最大化する売り方」など経営判断のサポートを強みとしている。NHK朝のニュースや日経新聞朝刊での紹介実績もあり。独立前は江東区のIT企業でのソフトウェア営業、六本木ヒルズでのヤフーストア向け営業を経験。

趣味はNBA・Bリーグ観戦で、密かにバスケットボールのYouTubeチャンネルも運営中。居酒屋よりバーベキュー派で、この10年で100回近く実施。学生時代は運動から縁遠かったが、社会人になってからITFテコンドーやクラヴマガに挑戦(関節を痛めて断念)。最近は筋トレに目覚め、スクワット100kg・ベンチプレス55kgを目標に奮闘中。

編集長プロフィールはこちら

お問い合わせ

機械の買取査定・ご相談はこちらからお気軽にお問い合わせください。

    ファイルのアップロード

    (送信1回につき3枚のみ。4枚以上の場合は自動返信メールに添付してご送信下さいませ。)



    タグ: