買取業者に、自社のマシニングセンタやNC旋盤、プレス機などを売却しようと思ったとき、どのように業者を探して選んだらよいでしょうか?
このページでは、機械買取業者の正しい探し方、選び方、そして取引の進め方についてお話したいと思います。
中古機械業者はどのように探すのか
はじめて自社のマシニングや旋盤を売却しようと思ったとき、どのように業者を探すでしょうか?
大きく分けて方法は3つあります。
- 知り合いや取引先に紹介してもらう方法
- 自社に届いた買取業者のFAX DMやダイレクトメールを見て問合せする方法
- インターネットやタウンページで探す方法
です。早速一つずつ見ていきましょう。
知り合いや取引先に聞いて探す方法
経営者仲間や、機械を購入した商社、リース会社などの金融機関に紹介してもらう方法です。業歴の長い会社や、高齢の社長などは人脈があるので、取引先から紹介してもらうことが多いようです。同業者から紹介してもらった場合、トラブルを起こしたような業者なら紹介しないでしょうし、あまり変な業者に当たることはありません。しかし商社や金融機関などから紹介してもらった場合は、その当人が業者を使った経験があるわけではないのでハズレもあります。また、紹介料、仲介料などを大きく抜いていることもあるので、買取金額が安くなることもあります。
買取業者のFAX DMやダイレクトメールを見て問合せする方法
自社に届いたFAX DMや、郵送されてきたダイレクトメール広告を見て問合せする方法です。そもそも、自社に届いていないとコンタクトしようがありませんし、また届いていても従業員が勝手に捨てていることが多く、その存在自体を知らない社長もいらっしゃいます。弊社も金属加工業様にダイレクトメールを送っていますが、ネットで依頼が来た社長に受け取ったことがあるか聞いたところ、全部開封せずに捨てているからわからない、という悲しい回答でした(笑)。
インターネットやタウンページで探す方法
現在、最も効率がよいのは、インターネット検索やタウンページで探す方法です。しかしインターネットで上位に来るのは、大手資本の会社のサイトだったりします。たとえば大手中古工具屋さんのサイトや、大手総合リユース会社のホームページの一部に、機械買取コーナーが掲載されているというようなケースが見くけられます。実際に、中古機械屋は広告費をかけているところが少なく、検索結果の10位~20位くらいまで丹寧に見ていかないと適切なところが見つからなかったりします。もしインターネットで機械買取業者を探すときは、検索キーワードを細かく設定するか、面倒ですが1ページずつ開いて見ていくしかありません。
失敗しない買取業者の選び方
できるだけ専門性を持つ業者を選ぼう
機械買取業者といっても、様々なジャンルの機械があり、どこがどんな機械を買取しているのかがわかりにくいかと思います。
機械なら何でも買取できる業者もいますが、できるだけ専門性を持つ業者を選んだ方が高く買取できます。
これは機械に限らず、ブランド品や時計を売る時も同じです。例えば、ロレックスなら総合リユース店に売るより、ロレックス専門店に売った方が高く売れますよね?
まず機械と呼ばれるものをざっくり3つに分類してみました。
- 工作機械(板金機械・プレス機、射出成型機、木工機械、放電加工機、研磨機)
- 建設機械(トラック、フォークリフト、ユンボ、油圧ショベル、ホイルローダー)
- その他(半導体製造装置、印刷機械、化学機械、食品機械、繊維機械、プラント設備ほか)
この3つの分類のうち、工作機械、建設機械については中古品の流通が盛んです。特殊な機械、古い機械でなければ売却できる可能性が高いです。
その他については、中古品の流通があまり盛んではなく、買取業者を見つけるのも簡単ではありません。
工作機械(広い意味で使っています)の中で特に流通量が多いのが、マシニングセンタやNC旋盤などの切削機械です。プレス機やベンダーなどの板金鍛圧機械も多いです。
さらに工作機械の買取業者を4つに分類する
では具体的に見ていきましょう。以下の4つに分類しました。
- 切削機械に強い会社(NC旋盤、マシニングセンタ)
- 板金・鍛圧機械に強い会社(ベンダー、シャーリング、プレス機)
- 射出成型機に強い会社
- 木工機械に強い会社
それぞれ詳しく見ていきましょう。
切削機械に強い会社
NC旋盤、マシニングセンタを中心に買取する会社です。研削盤や放電加工機も扱っています。切削機械は流通量が多いので、買取する業者もとても多いです。大手メーカー(マザック、オークマ、DMG森精機、牧野フライス)は中古市場でもよく売れるので買取価格も高くなります。ファナック、OKK、滝澤鉄工所などがそれに次ぎます。安田工業、中村留精密、キタムラ機械、ブラザーなどは流通量が少ないですが、新しい機械なら高く買取できる場合があります。ツガミ、シチズン、スター精密などの自動盤も年式が新しければ高く買取してくれます。
板金・鍛圧機械に強い会社
ベンダー、シャーリング、プレス機を買取する会社です。ここにマシニングやNC旋盤の買取を依頼すると、見積もりは出してきますが、極端に安い価格になるので注意です。また板金・鍛圧機械と分類しましたが、板金機械業者(ベンダー・シャーリング)と、鍛圧機械業者(プレス機)は比較的に棲み分けられています。板金機械業者は大抵どこの都道府県にも存在しますが、アマダしか扱わない会社も多いです。また板金機械業者はプレス機を買取しますが、鍛圧機械業者はベンダー・シャーリングはあまり買取しない傾向にあります。
射出成型機に強い会社
射出成型機専門の買取会社があります。ただ非常にニッチで数も少ないです。取扱メーカーは、日精樹脂やJSW、住友などの大手が中心になります。また、高年式の成型機を国内向けに売る会社と、低年式にも強いバングラディッシュ、パキスタン系の会社があります。
木工機械に強い会社
パネルソーやランニングソー、NCルーターなどに特化した買取業者があります。ただ非常に数は少なく、Webサイトも開設していない場合もあるので、ネットでもなかなか見つけることが難しいです。
高年式に強いか、低年式も扱うか
工作機械業界では、高年式、低年式という言い方はあまりしませんが、ここでは便宜的に使います。実際に高年式しか買わない業者も多いです。
この場合、以下のように買取業者を分類できます。
- 高年式の(新しい)機械に強い会社
- 低年式の(古い)機械に強い会社
- 古い機械でも新しい機械でも買取できる会社
機械を売りたいときに、最初に高年式に強い会社に買取を依頼すると、あっさり断られてしまいます。そこで、もう売るのを諦めてしまう方がいるのですが、根気よく探すことをお勧めします。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
新しい機械に強い会社
こちらは高年式(製造されてから5年~15年経過したくらい)の機械に力を入れている会社です。ほとんどは日本市場向けに販売しています。新しい機械の買取価格は高いですが、例えば20年以上前の機械だと断られたり、タダ同然の価格になったりします。国内全域で営業していることが多いですが、営業拠点は充実しておらず、地方の機械商社やリース会社を代理店として使っているようなケースが多いです。
古い機械に強い会社
古い機械は、単価が安く利益も取れないので、どこの会社も本当は扱いたくはありません。特に大手の会社からは拒絶されてしまいます。では、どんな会社が古い機械を買取するかというと、大手が対応できないニッチ市場を狙う業者とか、資金力のない零細中古業者、そして東南アジア・南アジア系の業者です。汎用旋盤やフライス盤、古いロボドリルなどを得意としています。しかし、NCの場合は1995年以前の機械はアジアでも売却は難しくスクラップになってしまうことが多いです。
古い機械でも新しい機械でも買取できる会社
こちらは、新しい機械は日本国内へ、古い機械はアジアへ輸出と、販路を使い分けている会社です。弊社アスメディアもこのジャンルに分類されると思います。とにかく販路を広く確保していることが強みで、マシニングやNC旋盤だけでなく、板金機械、プレス機、射出成型機、木工機械まで買い取り対象となります。国内外の様々な機械業者とのネットワークがあり、様々な種類の機械でも窓口を一本化して売却することができます。
機械買取業者のクレームでよくあるのは?
機械買取業者との間で、よくあるクレームは大きく分けると、搬出前と搬出時の2つに分類されます。搬出前のクレームは取引内容や買取金額についての認識の不一致から来るものが多いです。搬出時のトラブルは重機を使うことによるクレームです。
最初は、搬出前のクレームから見ていきましょう。
取引内容が詳細に詰められてなかった
見積書・請求書のやり取りだけで契約書を発行しない業者が少なくありません。重要な条件や支払い方法、引き渡し時期などは口約束だけというのは厳禁です。できるだけ契約書を発行してもらい、最低限でもメールではやり取りを残しておくべきです。(もし裁判になった場合に、メールは証拠として認められます)。
買取業者が契約書を用意していない場合は、売主が作成してもよいでしょう。ただし行政書士や弁護士に作成を依頼すると時間もかかりますし高くつきます。そんな場合は、テンプレートBANKというサイトで適当な契約書を無料ダウンロードして使うこともできます。もう少ししっかりした契約書を作成したい場合は、クラウドワークスで行政書士などを探して依頼することもできます(行政書士は「1作成1万円から」が相場だそうです)。
大幅に減額となってしまった
正式な見積書が提出された後で、買取会社の都合で大幅に減額となってしまう場合があります。考えられる理由は、
- 買取会社の計算ミス
- 中古市場の価格が下がった
- 為替相場に大きな変動があった
などです。ミスについては、買取業者は責められても仕方がないでしょう。中古市場と為替相場の変動に関しては、見積期限を過ぎているのであれば売主としては諦めるしかありません。
また売主都合で、見積書の約束が破られた場合に減額になってしまう場合があります。例えば、最初の見積書で100万円x5台で500万円だったが、売主が1台キャンセルしたことで、それぞれ10万円ずつ減額になり、90万円x4台で360万円というような例です。この場合は、車両費や人件費の按分比率が変わってしまったため減額はやむを得ませんが、あまりに理不尽な減額の場合は追及する余地はあるでしょう。
次に搬出時のトラブルを見ていきましょう。
フォークリフトの事故
人間がやる作業ですので、事故の起きる可能性はゼロではありません。多いのは、フォークリフトの事故で
- 他の機械にぶつけてしまった
- 壁やガラスを割ってしまった
- 床材を破損させてしまった
などがあります。特に床材は経年劣化していて、10年前の搬入時はフォークリフトを走らせても問題がなかったのに、10年後の今回はフォークリフトが走っただけでキズがついたという例があります。しかし細心の注意を払えば、最小限にすることはできます。
また事故が起きやすいのは、
- 狭い工場、天井の低い工場
- 搬出経路に障害物や電線がある工場
- 大きな段差や傾斜がある工場
- 交通量の多い道路に面している工場
など作業困難なケースです。このような場合は事前に納得がいくまで打合せしておくことが必要です。
大型車や重機による事故
また大型車や重機を使っての作業だということも考慮しないといけません。たとえば、その立地ならではの特性は買主側から事前に知らせておくべきです。過去にも搬出直前になって、
- 地下に水道管が埋没されていて4トン以上のトラックは駐車できない
- 近隣の民間駐車場を借りたが地盤が弱く大型トラックを停められない
等、このようなことが判明したこともありました。地元に詳しくない買主には予測できない可能性がありますので、売主の責任として必ず伝えておくべきです。
このようなことは、契約書に書くほどのことではないかもしれません。しかし、後で問題が発生した時はどちらが責任を負うかの争いが発生する場合があるので、口頭ではなくメールやLINEなどデータとしてやり取りを残しておく方が無難でしょう。
機械の売主として注意しておきたいこととは?
買取業者に由来するトラブルだけではなく、機械の売主に由来するトラブルもあります。初めて機械を売却される方は特に注意が必要です。
売却物件が保全されていない
下見から発注・搬出まで通常は2週間以上はかかります。場合によっては3か月後、6か月後ということもあります。その間に、きちんと機械が保全されていないケースがあります。例えば、
- 機械に何かをぶつけて傷つけた
- 電池切れを放置しメモリーのデータを消去させてしまった
- 工具など付属品を処分してしまった
などです。見積の金額はあくまで現物確認時点での現状有姿で算出したものですので、状況が変われば契約不適合となってしまいます。このような場合は、取引が解消される可能性があるので、早めに買取業者に連絡しておく必要があります。
売主が売却する権利を取得していなかった
商談が進んでいたのに、途中になって売主(工場主)が、機械を売る権利を持っていないことが判明することがあります。例えば、
- 機械に担保設定がされていた
- 補助金で購入した機械なのに財産処分許可を得ていなかった
- 機械の所有権がリース会社にあった(リース会社から買取していなかった)
等が理由です。特に注意したいのはリース機です。同業者から聞いた話ですが、売主(工場主)がリース契約の存在を忘れ、機械を勝手に売却してしまった事例があるそうです。またM&Aによって取得した会社の機械を処分する際に、被合併法人の契約関係を十分に把握しておらず同様の問題が発生することもありました。通常は、機械にリース会社のシールを貼られていることが多いのですが、それがない場合にこのようなトラブルが発生しがちなので注意しましょう。
中古機械業界のトレンド
昭和から平成初期までは、自社の機械設備を売るとなると、町の機械屋に頼むのがほとんどだったかと思います。
例えば、東京の大田区や、東大阪などは零細の中古機械屋がたくさん存在していて、町工場と売り買いをしていました。
しかし、平成後期からは様子が変わりつつあると考えます。
大きく分けると3つのトレンドがあります。一つずつ見ていきましょう。
大手中古機械屋の登場
一つ目のトレンドは、大手企業が中古機械の流通をかなり支配するようになりました。小規模な家族経営の機械屋は在庫量、販売力が劣るため存続が難しくなりました。実際に大田区などの町の機械屋はかなり姿を消したように思います。
企業間取引の増加
二つ目のトレンドは、製造業が中古機械屋を通さず、オンラインのプラットフォームを使って企業間取引する事例が増えてきました。ヤフオクなどで自社の機械を処分するような方も出てきましたし、シェアリングサービスなどを使っている方も増えてきました。ただ安価な工具やコンプレッサーなどの取引が多く、高額の機械はトラブルが発生したときに責任の所在が問題になるため普及はこれからのようです。また処分する機械が多い廃業の場合などは、オークションやシェアリングサービスなどで何台も短期間で売りさばくことが現実的に不可能なためまだまだ課題も多いようです。
オンライン・無店舗型の中古機械屋
三つ目のトレンドは、オンライン・無店舗型の中古機械屋が増えてきたことです。弊社アスメディアもこの分類に含まれると思います。窓口はインターネットですが、実際の取引には営業マンや技術者が登場し取引をサポートします。またサービス業的な立ち位置ですので、M&A先や工場物件を探したり、補助金申請の相談などお困りごと全般に対応できるケースがあります。
機械買取業者が熱心でないときってどんな状況なのか?
新しくて良い機械なので、どこの買取業者も興味を示すだろうと思って期待していると、あまり反応がよくないときがあります。
業者も忖度して、あまりはっきり意思表示しない場合があり、売る側としてはヤキモキすることがあります。
このような場合、どう考えればよいでしょうか?私も色々な業者と売り買いしているので、よくわかりますが、大抵以下の3つのどれかです。
- 機械に魅力がない
- 魅力は感じているが値付けが難しい
- 忙しくて手が回らない
などです。
買取業者が魅力を感じない機械とは?
買取業者が扱いたい機械は、儲かる機械(値幅が大きい、利益率が高い)、すぐ売れる機械(回転率が高い機械)、稼働時間が短く状態が良い機械です。
逆に、あまり扱いたくない機械はどのような機械でしょうか?
- 特殊な機械、特殊な細工をしてある機械
- 市場供給量が多い機械
- 単能機など汎用性が低い機械
- 生産ラインに入っている機械
- 状態が悪い機械
などです。
機械買取業者の取引の姿勢
粗野な感じの営業マンが多い?
私のようにもともとIT業界から参入した人間からすると、機械屋の従業員は粗野な感じの人が多い印象を受けることがあります。
特に田舎の機械屋さんは、水商売出身の人が多かったりします。このような方は接客は上手なので嫌な対応をされることはありませんが最初は少し警戒しますよね(笑)。
さすがに入れ墨を入れているような人はいませんが、金髪に近い茶髪だったり、60歳くらいでもピアスを付けている人も見かけます。弊社の場合、印象で損をしないために、できるだけ浮ついた感じの人は採用しないようにしています。
ホームページがしょぼい?
次に機械買取業者のホームページについてです。現状、ホームページがない業者も多く、あってもFacebookページだけだったり、ブログだけだったりすることが多いです。DXだとかIoTだとか言われているこの時代において、総じてITリテラシーが低い業界でもあります。
またホームページから問い合わせができるようになっていても、メール返信の文面が稚拙だったり、そもそも毎日チェックしていないような業者もいます。
大手の機械屋でも、ずっとトップページから問合せページへのリンクが切れている状態が続いていました。社員も50人くらいるのに誰かチェックをする人はいないのだろうか?商売はやっていけるのだろうか?と心配になったことがあります。
古臭い慣習が残っている
1990年~2000年くらいまでは、中古機械屋がすごく儲かった時代があったので、殿様商売から抜け出せない会社もあります。
個人的によくない慣習だと思うのは見積書(買取明細)です。良い機械が3台あるとして、他の業界ならAは800万、Bは500万、Cは200万という明細を出してくるのが常識だと思うのですが、「一式1500万円、個別の金額明細なし」というようような見積書を出してくる会社が結構あります。
このような場合、強く要請すれば明細を出してきますが、当たり前のようにデフォルトで一式での金額しか出さない会社もあるので注意が必要です。
弊社でも「10台一式80万円」というような見積書を出すこともありますが、それはそれぞれの単価が安く、台数が減って5台になったりすると利益がでないような場合に限らせていただいております。基本的には、1台100万円以上の機械が存在する場合、ほぼ個別の明細をお出しするようにしております。また工具や古い測定機、古いグラインダーなどは1台ずつ金額をつけると長大な見積もりになってしうまうので、メインの機械は個別にお出しし、その他は一式という見積もりの方法をとることもあります。
アジア系の業者について
中国、韓国系の業者の衰退
2000年代までは、在日中国人、韓国人の業者が、日本から機械を買取して、本国に流すということがよく見られました。これは自国で新しい機械を買うよりも、日本で中古の機械を輸入した方が安くて性能がいいものが手に入るからです。
しかし、中国、韓国では自国製の機械を作れるようになり、日本からの輸出はかなり減少してきています。
ベトナム系の業者の登場
2010年代からはベトナム系、バングラディッシュ系の業者が増えてきております。特にベトナム系はかなりの勢力になってきています。
ベトナム人は中国人などに比べると仕事は真面目で丁寧、また控えめな性格なため、取引や作業のトラブルなどは少ないようです。ただ国民性のためか、仕事を覚えるとすぐに独立したがるので、創業間もない業者も増えてきております。
ですので、ベトナム業者に頼むときは、業歴がどのくらいあるのかを確認した方が良いと思います。
また、日本語が得意でない人も多く、トラブルも発生しがちなので、中間に日本人業者を挟んだ方がいい場合もあります。
ちなみにベトナム系の機械買取業者は、古い汎用旋盤、汎用フライスなどは高く買ってくれる傾向があります。ただし新しい機械の買取価格は安いです。
ただベトナムも社会主義国なので、国の規制が一気に変わることが多く、以前買取できた機械が今はダメ、と言われるケースがあります。また傾向として海外の機械の輸入制限を進めているように見受けられますし、またベトナム本国が豊かになり、日本から中古機械を輸入する必要が減ってきているので、長期的には減少していくと思われます。